腸内フローラとは?
腸内フローラという言葉を今年に入ってからよく聞くようになりました。
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腸内フローラという言葉を今年に入ってからよく聞くようになりました。
フローラとはローマ神話の花の女神フロラからきた言葉で、日本語には植物群などと訳されます。
腸内フローラは、日本語では、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)と呼ばれます。
「叢」の字は訓読みでは「くさむら」と読みます。
つまり、腸内フローラとは腸内細菌が草むらのように様々な種類と数が多く腸内に存在している様子を表した言葉です。
腸内細菌が腸内に多く存在していると書きましたが、どれくらい腸内細菌があるかというと、成人で約1.5kgの細菌が腸内にあるそうなんです。
自分の体重の1.5kgが腸内フローラというとちょっとびっくりですが、数で表すと100兆個あるそうですから100兆個も細菌があったらそれくらいの重さになるのかもしれません。
これだけの量の腸内フローラなので人体には色々な影響を与えています。
腸内フローラがどのような働きがあるかは、善玉菌と悪玉菌の割合と量によります。
より直接的には腸の活動で善玉菌が多ければ排便を促す要因になりますが、悪玉菌が多ければ便秘や下痢の要員になります。
免疫も腸内で人体の60%の活動を行っているので善玉菌が多ければ免疫が適切に働きますが、悪玉菌が多ければ免疫が弱くなって風邪や病気にかかりやすくなったり、免疫が強く反応しすぎてアレルギーになったりします。
さらに、マウスを使った実験では、臆病で活発でない性格のマウスと好奇心旺盛で活発な性格のマウスの腸内フローラを入れ替えたところ、性格が入れ替わったという報告もあります。
その他にも、ガン、糖尿病、肥満、肌荒れ、さらには、うつ病や認知症にも影響していると言われています。
まだ、研究中の物も多いそうですが、これだけ人の体に影響を与えているなんて驚きですね。
まだ研究中の腸内フローラですが、腸の働きや便秘などについてはかなり分かってきています。
中国の南京大学医学院の報告によると、便秘の人は健康な人に比べて腸内細菌の量が少ないそうです。
悪玉菌より善玉菌の方が多くても腸内細菌の絶対量が少ない人は便秘になりやすいそうです。
特にビフィズス菌と乳酸菌の数が少なかったと報告されています。
そこで便秘を改善するための食事としては
ことが重要です。
ファストフードはともかく、肉についてはタンパク質を取り入れるのに重要で減らしすぎると筋力の衰えなどの悪影響がありますので、便秘がひどい人は、減らしてみて便秘の状況と筋力の状況のバランスを見ながら増減させるといいでしょう。
今後、腸内フローラの働きがさらに解明されれば、便秘などの患者さんから腸内フローラを採取して患者さん一人一人に合った献立を作ったり、オーダーメイドのサプリメントを作ることも考えられるそうです。
バランスよく食べると言ってもなかなか上手く行かないことも多いですからね。
早く実現して欲しいものです。