理化学研究所・発生・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹副センター長が16日午後、記者会見を行いました。
カメラが35台入っていたそうで、テレビの生中継やネットの生配信がされていました。
従来、笹井副センター長は、
との立場を取っていました。
小保方晴子ユニットリーダーは笹井副センター長の指導を受けて論文を書いたとされているので笹井氏が具体的にどこまで論文に関わっているのか?
笹井副センター長は、小保方さんの実験ノートは確認してるのか?が注目されていました。
会見内容
笹井氏の立場と小保方さんとの関係について
研究の着想から論文の記述までは通常、以下の4段階を踏まえるが、
今回の研究は全て理研でやったのではない。
それぞれの段階と時期は以下の通り。
第1段階;着想企画 ハーバード大と若山研究室 (2011年初め頃)
第2段階;実験 若山研究室
第3段階;実験ごとの事象の検討 若山研究室
第4段階;論文記述 笹井副センター長自身は、ここから携わった(2012年12月中旬から)
ネイチャーの論文は、一度棄却されているため、笹井副センター長が、論文書き直し再提出のため加わり、論文提出の2013年3月10日まで携わった。
笹井副センター長自身は、2年間の研究期間のうち最後の2か月携わっただけである。
その時、既に多くのデータは図表になっており、笹井副センター長自身は生データや実験ノートを見る機会が無かった。
また、ユニットリーダーはある程度独立した立場と権限と実力を認められているため、笹井副センター長が大学院生に対するように実験ノートを見て指導することは無かった。
小保方さんをなぜユニットリーダーに採用したか?
ユニットリーダーの選考の際は、笹井副センター長だけでなく、他の選考委員と議論を重ね、小保方さんの研究の独創性、挑戦性、を評価して採用した。
ユニットリーダーの選考は選考委員会の全会一致を基本としている。
多数決になりそうな状態では議論が尽くされているとは言えないため、
全会一致になるまで議論を続けている。
ユニットリーダーとして30歳前後の採用は珍しくない。
小保方さんについては、採用したものの、未熟さも認められたので最も小さい研究ユニットで初めることにして様子を見ていた。
論文の撤回は?
今回の論文で過誤や不備が明らかになった以上、論文撤回も仕方ない。
今後、外部の協力も得てSTAP現象を再検証していく。
STAP細胞はあるのか?
今回の論文で過誤や不備が明らかになったためSTAP現象は検証すべき仮説になった。
しかしながら、検証する価値のある合理性の高い仮説とも考えている。
何故なら、実験の過程は自動撮影されているので不正が入る余地は考えにくいからである。
小保方さんについて
小保方さんにはアドバイザーとしての力の無さを詫びたい。
会見を見て
笹井副センター長自身は生データを見てないということで、小保方ユニットリーダーと若山教授の実験はどうだったのかということに焦点が移りそうですね。
笹井副センター長から再度、小保方ユニットリーダーと若山教授にボールが投げられた形になりますが、誰の責任だか分からなくなっている感じもします。
また、実験の過程を自動撮影してるということでしたが、具体的にどの程度の撮影がされているのか、公表できるものなのかが気になりました。
今後は、18日が理研が小保方さんに不正があったか否かについて、再調査するかしないかを決める日になっています。
もし、18日に再調査しないと決めた場合は、理研として小保方ユニットリーダーに不正があったと認定して、処分を下す見込みですので、明後日18日にどういう結論になるか気になる所です。