ロコモティブシンドロームとは?
ロコモティブシンドロームとは、加齢などによる筋肉、骨、間接の衰えが原因で
歩行による移動が困難になる寝たきり予備軍のことです。
ロコモシンドローム、ロコモ症候群、ロコモ、とも呼ばれます。
ロコモティブ(locomotive)は英語で移動する、移動力のあるという意味です。
新しく見つかった病気というわけではなく、寝たきりになってからでは対策を取るのが遅く、医療費もかかるので、その前の段階で寝たきり予防に気をつけましょう、ということなんです。
厚生労働省が音頭を取ってロコモティブシンドロームの国民への認知度を2022年までに80%まで向上させるという数値目標を掲げて動いています。
厚生労働省は、医療費削減のために生活習慣病の予防、早期発見、早期治療に重点を置いて2000年度から「健康日本21」のという国民健康運動を進めています。
2000年度から2012年度までは「健康日本21」と名付け、メタボリックシンドロームの周知と予防に力を入れてきました。
2012年度に「健康日本21」が終了したため、2013年度からら2022年度までを「健康日本21(第二次)」と名付け、ロコモティブシンドロームを新たに入れました。
しかし、メタボリックシンドロームが時が経つにつれて「ちょっとおかしいんじゃない?」
という意見が出てきたように、これからロコモティブシンドロームも同じような運命をたどるかもしれません。
でも、厚生労働省はロコモティブシンドロームの周知と予防を重視していますし、言ってることにも一理ある新しい言葉なので、今日取り上げてみようと思います。
ロコモティブシンドロームの原因
ロコモティブシンドロームの主な原因は、筋肉、骨、間接にあります。
- 筋肉;神経障害、加齢による筋力低下など
- 骨;骨粗しょう症、骨折など
- 関節;変形性関節症、脊椎館狭窄症、ひざ痛、腰痛など
これらによって、筋肉、骨、間接の衰えが起こり、さらに怪我、病気によって、
- 歩きにくくなる
- 杖が必要になる
- 立つのが難しくなる
- 車椅子になる
- 寝たきりになる
と症状が進みます。
症状が進むにつれて治すのが難しくなりますので、早め早めに予防対策を行う必要があります。
予防対策
予防対策としては、適度な運動と食事が大事です。
さらに、年を取ると怪我が治りにくいので骨折などの大きな怪我をしないように心がけることが重要です。
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運動はウォーキング、水泳、ストレッチ、スクワットなどが有効です。
Youtubeで動画を見つけたのでご覧下さい。
食事は、栄養をバランスよく取るのが前提ですが、さらにその上で、筋肉、骨、間接を強くする栄養素と食べ物は、
筋肉
- タンパク質;肉、魚、卵、乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルトなど)、大豆など
- ビタミンB6;キウイ、バナナ、赤ピーマンなど
骨
- カルシウム;魚、乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルトなど)、海藻、大豆など
- ビタミンD;鮭、キノコなど
関節
- コンドロイチン;ウナギ、ヒラメ、さといも、納豆、なめこ、オクラなど
- グルコサミン;干しエビ、オクラ、きのこなど
などなのでこれらを積極的に摂る必要があります。
まとめ
ロコモティブシンドロームも生活習慣病という位置づけなので、メタボと同じように運動と食事を中心にした生活習慣に気を付ける必要がありますね。
バランスの取れた食事、適度な運動など、メタボ対策と共通することも多いですから両方を意識すれば一石二鳥ですね。
寝たきりになると自分も家族も大変なので、健康寿命を延ばす意味でも予防に心がけたいものです。