五月雨、五月晴れとは?いつ?本当の意味は

芭蕉の俳句にも

6月も4日になり、東海地方まで梅雨入りしてきましたね。

松尾芭蕉の俳句に

「五月雨を集めてはやし最上川」

とあります。

勘違いしやすいのですが、五月雨とは、5月に降る雨ではないのです。

Sponsored Link

五月雨とは

松尾芭蕉が活躍した江戸時代は旧暦を使っていました。

旧暦は月の満ち欠けで暦を作る太陰暦で、冬至が11月になるように調整

されていました。

現在の太陽暦では冬至は12月なので、旧暦は現在の太陽暦より1ヶ月

早い月になっていて、旧暦の5月は現在の6月なわけです。

ですから、五月雨とはいつのことかというと、6月に降る雨で梅雨のことなのです。

雨

よく仕事なんかで「五月雨ですいません」とか「五月雨式」言うのは、

梅雨の雨のように長くジトジト降る感じで少しづつ報告や仕事の結果を

小出しにしていくという意味です。

五月晴れとは

そうすると、「五月晴れ」とは、いつのことかというと、同じく、5月の晴れのことではなく、

6月の晴れということが分かります。

5月のスカッとした晴れではなく、梅雨の合間の晴れということです。

梅雨晴れとも言います。

正岡子規の俳句で「梅雨晴れや ところどころに 蟻の道」

というのがあります。

正岡子規は明治時代の人なので五月晴れより梅雨晴れを選んだのでしょうか?

おしまいに

旧暦と新暦はややこしいですね。

旧暦は昔、中国から入ってきた太陰暦で、

新暦は明治時代に明治維新で西洋から取り入れた太陽暦なので、

明治時代に全く別の暦に切り替わったみたいなものなんですね。

(西洋でも大昔は太陰暦だったのですが)

私も時々混乱するので今日はこのテーマで書いてみました。

ad
Sponsored Link
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です