上高地の紅葉
長野県松本市の上高地。
中部山岳国立公園の中にある標高1500mの景勝の地です。
昔は、神垣内(かみこうち)といい、神がこの地に降臨したことからこの名がつけられました。
神とは、穂高見命(ほたかみのみこと)で神武天皇の伯父です。
また、この地に住む安曇氏は穂高見命の子孫と伝えられています。
日本の国が始まる頃、そのように言われるほど豊かで力のある豪族が住む美しい土地だったということでしょう。
上高地の紅葉は、カツラ、シラカバ、カラマツなど黄金色に紅葉する木が多い中、ナナカマド、モミジなどの赤い紅葉もあり、見頃の始めの時期に行けば緑の木々、終わりの時期に行けば、穂高岳の冠雪の白など色とりどりの姿を見せてくれます。
特に上高地から見る空の青、穂高連峰の冠雪の白、紅葉の黄・赤は、「穂高連峰の三段紅葉」と呼ばれ、穂高連邦の初冠雪(例年10月6日頃)以降の晴れた日しか見れない貴重な美しい風景ですよ。
見ごろの時期は?
9月下旬から既に標高の高い所のカラマツが黄金色に染まり始めています。
天気予報などでは、今年(2014年)の見頃の時期は、例年通り、10月中旬から10月いっぱいまでということらしいですよ。
地元の人は、毎年10月10日に行われる明神池お船祭から10日間を上高地の紅葉の見頃の時期と思っているようです。
しかし、紅葉は始まってますので、まだ早いかもしれないですが、混雑を避けるなら10月初めに行くのもいいでしょう。
早く行けばまだ寒くないですしね。
混雑は?
紅葉が例年通りなら、10月1~5日まではあまり混雑せず、10月6日~25日は土日・平日問わず混みます。
10月26日から31日頃は空いてきます。
今年は10月26日は日曜日なので26日まで混むと思われます。
駐車場の待ち時間は、行く時も考慮する必要がありますが、帰る時も混雑も考えて早めに帰って方がいいです。
土日休日などは駐車場の待ち時間が2時間待ちの日もあります。
おしまいに
気になるのは、例年より熊の目撃情報が多いそうです。
最近は、子熊がいると逃げたり追い払うのではなく写真を撮ろうとしたり、エサをあげようとして近づいていく観光客もいるとか。
子熊を見かけて可愛いからといって近づかないで下さい。
親熊が近くにいる可能性がありますから。