核融合とは？日本での実用化の時期は意外と近い

日本での実用化の時期は？

日本では、昨年12月に岐阜県核融合科学研究所で９４００万度、48分間の

核融合を実現するという世界新記録を樹立しました。

実用化まで６合目から７合目あたりまで来たと言われています。

現在は、投入エネルギーと出力エネルギーが同じくらいですが、

投入エネルギーの５０倍くらいの出力エネルギーを目指してます。

核融合を作りだす方法も従来の大規模な設備で磁場を閉じ込める方法の他に

レーザーを使うことで大がかりな装置を使わなくても核融合を発生させることが

できるようになっています。

そのため、装置の小型化、低価格化が進み、民間企業が参入してきています。

国レベルでは岐阜県核融合科学研究所の他に茨城の那珂川核融合研究所に

JT-60SAという実験施設を建設し、２０１９年に運転を開始する予定です。

また、国際協力により、フランスにITER（イーター）という実験施設を作って２０２０年に

投入エネルギーの１０倍の核融合を目指す計画が進んでいます。

ITERには日本、EU、アメリカ、ロシア、中国、韓国、インドが参加しています。

夢のエネルギー

これらから核融合は決して夢物語ではなく２０２０年頃には実用化が見えてきそうです。

核融合は現在の原子力発電と異なり、放射性物質をほとんど出しません。

また、原子力発電は事故が起こると核分裂を連続して起こす臨界になる危険が

ありますが、核融合の場合は事故が起こると核融合の状態が冷えて消えてしまうので、

現在の原子力発電より安全と言われています。

まさに夢のエネルギーですね。

原子力発電に取って代わる代替エネルギーの有力候補になるでしょう。

本当にそのようなエネルギーで発電できるようになるなら早く実現して欲しいものです。