ふたご座流星群 2015
2015年のふたご座流星群が、12月14日から15日にかけて極大期を迎えます。
ふたご座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と並んで三大流星群の1つとされています。ふたご座流星群の歴史は新しく、本格的に見えるようなったのは20世紀に入ってからです。
19世紀以前の観察記録はほとんど無いため、20世紀に入ってから母天体の彗星が残して行った塵の中を地球が通るようになったからと考えられています。
ふたご座流星群の母天体は何かは長らく分かっていなかったのですが、1982年にNASAが打ち上げた天体観測衛星からのデータによって3200ファエトンという小惑星が母天体なのではないかと考えられるようになりました。
小惑星が流星群の母天体というとちょっと聞きなれない感じがしますが、3200ファエトンは元々彗星だったのが燃え尽きて小惑星になったと考えられています。
彗星が燃え尽きるなんてあるんですね。私も知りませんでした。
そんなふたご座流星群、日本では、今年(2015年)は1時間に30~40個程度の流星が見られると予測されています。三大流星群の一つに数えられるだけありますね。
これだけ多くの流星が見れるのは三大流星群の他の2つか、その他の流星群で数年に一度の流星爆発を起こした時くらいです。
見える時間のピークは?
今年(2015年)のピークは、日本時間15日午前3時頃と予想されています。
また、流星群の観測にとって月明かりは無い方がいいのですが、今回は8月14日がほぼ新月(月齢29.1日)のため、8月12日は月齢27.1日、13日は月齢28.1日と流星群観測に支障はありません。
ちなみに各地の月の出、月の入りの時間は、下表のようになります。
この時期は未明に月が出るので13日の月の出、月の入りの時刻を表にしました。
都市 | 月の出 | 月の入り |
札幌 | 3時10分 | 17時33分 |
仙台 | 3時22分 | 17時26分 |
新潟 | 3時31分 | 17時32分 |
東京 | 3時32分 | 17時26分 |
名古屋 | 3時44分 | 17時37分 |
大阪 | 3時51分 | 17時42分 |
広島 | 4時04分 | 17時54分 |
福岡 | 4時14分 | 18時01分 |
那覇 | 4時37分 | 18時02分 |
今年(2015年)は各地とも午前3時以降の遅い時間から月が出るので観測には支障無いと思われます。
方角は?
この時期のふたご座は、日没と共に東の空に現れて時間と共に、東→南→西へと移動します。
しかし、ペルセウス座から流星が流れると言っても現れる場所には幅があるので、北東や南の方角にこだわらずに、北東や南の空を中心に空全体を幅広く見る感じの方が見つけやすいです。
天気
天気は、台風13号から弱くなって変化した低気圧がちょうど日本の西から東に移動するので全国的に曇りや雨になる時間帯がありそうです。
九州や中国四国地方の西日本など今夜(12日の夜)雨と予報されている地域の方々は明日(13日)の夜に見るといいでしょう。
東日本など明日(13日)の夜に雨が降ると予報されている地域の方々は今夜(12日の夜)のうちに見た方がいいかもしれません。
今夜(12日の夜)、明日夜(13日の夜)ともに天気が悪いと予報されている地域の方々は14日の夜ならまだ十分流星は見れます。
天気は下記の記事も参考にしてみて下さい。
参考記事;雨雲の過去の動きと予想を表示するおすすめ雨雲レーダー
まとめに
今年(2015年)はせっかく月齢が絶好と言っていいくらい良いのに雨模様とは不運ですね。
しかし、12日から14日までの3日間あれば見るチャンスはあると思います。
丁度お盆休みの方も多いと思うので休日の夜ゆっくり空を見上げるのもいいのではないでしょうか。
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