スイゼンジノリとは?
スイゼンジノリって聞いたことありますか?
漢字で書くと「水前寺海苔」となります。
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スイゼンジノリって聞いたことありますか?
漢字で書くと「水前寺海苔」となります。
あまり有名な海苔ではありません。
福岡県朝倉市だけにしか生息していなかった海苔なのですから。
しかし、弾力があって美味しいため、江戸時代には将軍家への献上品となっていました。
また、以前は朝倉市にしか生息していませんでしたが、長年の研究や試行錯誤の結果、最近では熊本県で養殖されるようになったんですよ。
そんなスイゼンジノリは、最近、意外なことで注目されるようになりました。
スイゼンジノリに含まれているサクランという物質に大きな保水効果があることが分かったのです。
発見したのは日本の北陸先端科学技術大学の岡島麻衣子・工学博士です。
2006年に北陸先端科学技術大学の研究員をしていた時、スイゼンジノリの中から発見し、サクランと命名しました。
サクランの発見は反響を呼び、2013年には日本テレビの未来シアターという番組でも岡島博士とサクランのことが紹介されたので覚えている方もいらっしゃると思います。
未来シアターは金曜日の深夜にやっていたフリーアナウンサーの羽鳥慎一さんと、Newsの小山慶一郎さん、加藤シゲアキさんがゲストを招いて仕事の苦労話などをインタビューして聞き出すというトーク番組でした。
私も時々見ていたのですが、残念ながら岡島博士の回は見ていませんでした。
岡島博士の簡単なプロフィールを紹介すると、熊本市出身。
熊本県立第一高等学校から日本女子大、東京工業大学大学院へと進み、有機・高分子化学の研究を続けてきました。
そして、2006年にサクランを発見すると国内外の様々な賞を受賞したり、論文を掲載したアメリカの科学誌の表紙を飾ったりするなど大きく評価されました。
話をサクランに戻すと、サクランは、別名スイゼンジノリ多糖体というスイゼンジノリから発見された天然の物質で、ヒアルロン酸の5倍の保水力を持っているそうです。
ヒアルロン酸は1グラムで水5~6リットルを吸水するのでサクランは水25~30リットルの水を吸水できるということです。
このサクランの性質を利用したサクラン入りのスキンケア用品もあるんですよ。
肌の保湿剤の成分として使われ、肌を乾燥や外部刺激、アレルゲンなどから守ってくれて乾燥肌、アトピー、敏感肌などに効くそうです。
これらの症状にお悩みの方は一度使ってみてはいかがでしょうか?