スマートポリマー
スマートポリマーとは、プラスチックやビニールなどと同じ高分子材料(ポリマー)の一種です。
つまり、スマートなポリマーということです。
スマートは最近では、「賢い」「優れもの」という意味でよく使われますね。
スマートポリマーの何がスマートかと言うと、温度や磁場などの外部の環境に応じて性質が変化するように設計することができるのです。
日々の話題と雑談のブログです。日々の暮らしの中で話題になってること、なりそうなことを書きたいと思います。
スマートポリマーとは、プラスチックやビニールなどと同じ高分子材料(ポリマー)の一種です。
つまり、スマートなポリマーということです。
スマートは最近では、「賢い」「優れもの」という意味でよく使われますね。
スマートポリマーの何がスマートかと言うと、温度や磁場などの外部の環境に応じて性質が変化するように設計することができるのです。
例えば、
など様々な性質を与えることができます。
そのため、別名インテリジェントポリマー、環境応答ポリマーとも呼ばれます。
またスマートポリマーを略してスマポとも呼ばれます。
この不思議な特徴を持つスマートポリマーは様々な用途が考えられています。
今、最も注目されているのはガン治療の新素材としての用途です。
それは、抗がんナノファイバーメッシュと言って磁場を当てると抗がん剤と熱を放出するように設計したスマートポリマーです。
手術でガンの患部を切除した時、その切除した跡に抗がんナノファイバーメッシュを貼るのです。
そして手術後の治療の一つとして手術跡に磁場を当てると抗がんナノファイバーメッシュから熱と抗がん剤が放出され手術跡に残っているかもしれないがん細胞を攻撃して再発や転移を防ぐのです。
がんは正常な細胞よりも熱に弱いことから、抗がんナノファイバーメッシュから出る熱によって温熱療法の効果をもたらし、抗がん剤が放出することによって抗がん剤療法ができるという一石二鳥の効果があるのです。
温熱療法は副作用の少ない治療法とされており、抗がん剤療法は副作用は強いのですが、抗がんナノファイバーメッシュを使うことにより患部をピンポイントに治療できることから副作用を少なくすることができるのです。
実験室レベルでは、抗がんナノファイバーメッシュにがん細胞を乗せて磁場を当てたところ、がん細胞が90%死滅したそうです。
スマートポリマーの種類としては他にも
などが開発されています。
人工透析については、フィルターにスマートポリマーを使うことによって人工透析器を腕時計の大きさにまで小型化できるのではないかと研究されています。
人工透析の患者は現在30万人と言われ、症状によって違いますが3~4日ごとに5時間程度の人工透析を受けないと命にかかわります。
そのため、患者は宿泊を伴った長期の外出ができず、旅行もままならないのですが、特に困るのが仕事やお葬式などで遠方に行かなければいけなくなった時に行先で人工透析ができる病院があるかを調べてから外出しなければならないそうです。
しかし、人工透析器が小型化されて腕時計の大きさになれば助かる人は大勢いますね。
人工筋肉については、ロボットの手足を動かす時にスマートポリマーに電流を流すことによって素材を伸び縮みさせることができればロボットの軽量化とコストダウンにつながり、ロボットがより身近な存在になるそうです。
様々な用途が期待できるスマートポリマー。
今後注目ですね。