小暑、大暑とは?
小暑、大暑とは、中国の暦の二十四節気の一つで、
小暑は7月7日頃、大暑は7月23日頃を言います。
二十四節気とは、中国の季節を表す名前です。
中国では昔、太陰暦を使っていたのですが、月の満ち欠けを元にする太陰暦では1年に1ヶ月くらいずれていくので、太陽の位置を元に季節の名前をつけたのが二十四節気です。
二十四節気は、太陽の位置を元にして決めているので太陰暦よりは季節感が日本人の感覚と近いですが、中国の内陸部が発祥の季節の分け方なので日本より季節の進み方が早いのが特徴としてあります。
そのため、
「小暑が7月7日?ちょっと早いんじゃないの?」
「立春が2月4日?まだ寒いんだけど」
となるのです。
そこで、日本において季節に合わせた名称を定めたのが雑節です。
雑節には、八十八夜、入梅、土用などがあります。
小暑
小暑の日は2015年は7月7日、
あるいは小暑の期間としては、大暑の前日までの間です。
小暑の始めの頃は温風至(おんぷう いたる)頃と言われ、暖い風が吹き始める頃
とされます。これは日本人の感覚とも合いますね。
大暑
大暑の日は2015年は7月23日、あるいは大暑の期間としては、立秋の前日までの間です。
今年(2015年)の立秋は8月8日ですので、7月23日から8月7日が大暑の期間ということになります。
大暑の期間が一年で一番暑い頃とされ、立秋の日が最も暑く、次の日からは、次第に涼しくなるとされています。
立秋が過ぎても暑い時は残暑と言われます。
8月8日から秋と言われると
「まだ早いでしょ。」
と言いたくなりますが、8月8日が暑さのピークと言われると、少し早いけどそんな感じもしますね。
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暑中見舞い
小暑と大暑を合わせて暑中と言い、この頃に出す挨拶状が暑中見舞いです。
しかし、前述のように7月7日では、梅雨もあって日本人の感覚では未だ早いので、大暑の間に出すとされたり、夏の土用から立秋の間に出すとされています。
今年(2015年)の夏の土用は7月24日と8月5日です。
その年の暦によって大暑と夏の土用は同じ日になったりお互い前後したりしますが、
小暑(7月7日)→大暑(7月23日)→夏の土用(7月24日)
と並べると大暑や夏の土用からあたりから出し始めてもいいかなという感じがしますね。
おしまいに
昔は太陰暦だけかと思っていたのですが、太陽暦の考え方を取り入れて生活していたのですね。昔の人の知恵に驚きです。
とは言え、これから暑くなるので暑さに気を付けながら夏を楽しみたいですね。