暦の大雪の意味とは?
暦の大雪(たいせつ)とは、二十四節気のうちの一つです。
二十四節気とは、中国の戦国時代(紀元前403年~紀元前221年)頃に考え出された季節の分け方です。
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暦の大雪(たいせつ)とは、二十四節気のうちの一つです。
二十四節気とは、中国の戦国時代(紀元前403年~紀元前221年)頃に考え出された季節の分け方です。
その頃の中国の暦は太陰暦を使っていたのですが、月の満ち欠けを元にする太陰暦では季節が少しづつずれてしまうので、太陽暦の考え方を入れた二十四節気を考案することによって季節のずれを補足していたのです。
大雪は(たいせつ)はその二十四節気の21番目の節気で、「雪が激しく降り始める頃」という意味です。
「鰤(ぶり)などの冬の魚の漁が盛んになり、熊が冬眠に入り、南天の実が赤く色付く頃。」という意味もあります。
今年は10年に1度のエルニーニョのため、随分と暖かくなっていますが、例年ならかなり寒くなっている頃ですね。
ちなみに二十四節気は中国北部の内陸部で考案されたので日本の季節と少しずれがあったりあてはまらなかったりします。
同じ日本でも北海道などはまさに「大雪」の季節ですが、太平洋側では地形的に冬は晴れた日が多く乾燥してあまり雪は降らないですしね。
沖縄などは雨が多く最高気温も16度くらいで暖かいですし。
大雪の日は例年12月6日~8日頃です。
2015年の今年は12月7日が大雪になります。
また、12月7日の1日だけでなく、期間としての意味もあり、その場合は、冬至の前日までの期間を示します。
2015年の今年は大雪が12月7日、冬至が12月22日ですので、期間としての大雪は12月7日~21日の15日間ということになります。
さらに、この15日間を5日づつ3つに分け、最初の5日間を初候、次の5日間を次候、最後の5日間を末候と細かく分ける場合もあります。
この初候、次候、末候はどのような季節かということは二十四節気をさらに細分化した七十二候(しちじゅうにこう)で示されています。
また、前述のように中国と日本では気候が違うので、日本ではどのような季節かということは江戸時代に日本の気候風土に合うように「本朝七十二候」が作られました。
大雪の初候、次候、末候は、
初候
日本;天地の気が塞(ふさ)がって冬となる
中国;やまどりが鳴かなくなる
次候
日本;熊が冬眠のために穴に隠れる
中国;虎が交尾を始める
末候
日本;鮭が群がり川を上る
中国;大韮(おおにら)が芽を出し始める
となっています。
2015年の大雪の場合は15日間なので丁度5日間づつに分かれましたが、他の二十四節気や年によっては16日間などになったりする場合もあります。
その場合、「どの期間が5日間でどの期間が6日間なのか」などの細かい分け方は、毎年伊勢神宮で出している神宮歴に書いてあります。