エイプリルフール(四月馬鹿)の意味
4月1日はエイプリルフール(April Fools’ Day)ですね。
日本では4月馬鹿と直訳されています。
4月1日には嘘をついてもいいという意味の日で、世界中に広がっています。
嘘をついてもいい日なんて日本人にはなかなか理解できないのですが、日本では大正時代に広まったそうです。
大正時代は大正7年(1918年)の第一次大戦終戦から大正12年(1923年)の関東大震災までは特に景気が良かったですからね。第一次大戦では戦勝国の仲間入りをし、イギリス、フランス、イタリア、アメリカと共に五大国と呼ばれるようになりました。戦場になったヨーロッパに代わって工業が発展し、成金、という言葉も流行し、人手不足などから女性の社会進出も進みました。
服装も洋装が進み、大正9年(1920年)にはモガ(モダンガール)、モボ(モダンボーイ)と呼ばれる若者が出現し、ハイカラという言葉も流行しました。
大正15年(昭和元年)(1926年)の貿易相手国は輸出入ともアメリカが1位ですから物の往来と共に人や文化的な往来もあったのでしょう。
由来
どうしてこんな日が出来たのかよく分かっていません。由来には諸説あります。
ノアの箱舟説
ノアは箱舟を使って大洪水から逃れましたが、箱船をどの方向へ進めればいいか分かりませんでした。
そこで鳩を飛ばして陸地を探そうとしたのですが、鳩は陸地を見つけることができませんでした。
鳩が戻ってきた日が4月1日だったため、4月1日は「無駄なことをする日」となり、嘘をつくことは無駄なことであることから「嘘をつく日」となったという説です。
ちなみに鳩は2度目の飛翔でオリーブの枝を咥えて箱舟に戻り、陸地を発見をノアに示すことができました。
インドの修行説
インドには春分の日から3月31日までいつもより厳しい修行をして悟りの境地を求める慣習があったそうです。
3月31日に悟ったつもりでも翌日の4月1日にはまた普段の自分にもどってしまう人が多いことから、その人達をからかったりいたずらする風習が生まれたという説です。
フランス国王説
16世紀のフランスでは3月25日を新年とし、4月1日までの1週間を新春を祝うお祭りをしていました。
しかし、1564年にフランス国王シャルル9世が1月1日を新年とするよう通達しました。
ところが、今みたいにネットなどは無かった時代なので、新年が1月1日になったことを知らずに4月1日に新春のお祭りをしている人も多くいました。
これらの人々をエイプリルフール(April Fool、四月馬鹿)と呼ぶようになったという説です。
また、これに怒ったシャルル9世が4月にお祭りをしている人たちを処刑したため、この処刑に抗議する意味で国民が4月1日に敢えてお祭りをするようになったのがエイプリルフールという説もあります。
4月の魚説
フランスでは、エイプリルフールをプワゾン ダウリル(Poisson d’avril、四月の魚)とも言います。
魚に関する説はいくつかあって、
- 4月には馬鹿みたいに魚が獲れるのでそこからエイプリルフールになったという説。
- 4月はたくさん魚が獲れるのに魚座でない(4月1日はおひつじ座)ことからエイプリルフールになったという説。
- 逆に、4月は禁漁の期間だったため、獲れない魚の絵を皿に描いてプレゼントしたり、魚の絵を川で泳がせるいたずらをしたりしたのがエイプリルフールになったという説。
などがあります。
まとめ
これ以外にも色々な説があります。
私の考えとしては、ノアの方舟説や、インドの修行説が本当ならイスラエルやインドにもっと嘘を楽しむような文化があって周辺の国々にもその影響があると思われるのにそうでないことからこの2つはちょっと違うのかなという気がします。
フランス国王説は、そんなに多くの人を処刑したなら、もっとはっきり歴史にのこっているはずだと思うのでこれも違うのかなと思います。
4月の魚説は、魚が獲れたからという説と獲れなかったからという説の両方があったりしますが、魚と嘘に関する逸話が多いし、フランス国王説もあることからフランスで魚に関する何らかの逸話から始まったのではないかと考えます。
皆さんはどうお考えでしょうか?
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