口永良部島 噴火の状況や影響は？

今日（２９日）の午前９時５９分に激しい噴火が起きて黒い噴煙が９０００ｍ上空まで届いたそうです。現在は白い煙が６００ｍ程の高さまで上がっているそうです。

最初の黒い噴煙は火口の上に詰まっていたの土や岩石の色で、白い煙は水蒸気が主に出ているからだそうです。

口永良部島とは

口永良部島は鹿児島県の薩摩半島の南約100ｋｍのところにある３８km²ほどの島です。東京の葛飾区が約３５km²なので葛飾区と同じくらいの面積ですね。

以前から噴火を繰り返している火山島で、昨年の８月３日には今回と同じ新岳から噴火が起きて噴火警戒レベルが３に引き上げられていました。

噴火の状況は？

今日の噴火で気象庁は噴火警戒レベルを３から５に引き上げました。

噴火警戒レベル５は２００７年に制度を導入してから全国の火山で初だそうです。

今回の噴火は御嶽山のような水蒸気噴火ではなく、マグマ水蒸気噴火か、マグマ噴火という御嶽山より大きな規模の噴火のようです。

ツイートもいくつか上がってきています。

目の前の屋久島で口永良部島噴火した。噴火警戒レベル5。ドーンって地鳴りがすごかった pic.twitter.com/nhzESpWJJE

— Oh!kawa@カムバックパラダイス (@TAKUYAbluewhale) 2015, 5月 29

現在口永良部島上空から 白煙が上がっています pic.twitter.com/jvYADpXGof — 鹿児島・吉留直人 (@NaotoYoshidome) 2015, 5月 29

動画は口永良部島の隣の屋久島の屋久島プロジェクト・かずみーぬさんがアップした動画があります。

また、火砕流が島の南西側へ流れているそうですが、こちらの方は昨年、噴火警戒レベルが３に引き上げられた時に避難したそうで、住民の方はいないそうです。

噴石については飛んでいる範囲は火口から３ｋｍだそうで、これは御嶽山と同程度ですね。

影響は？

口永良部島では１３０人ほどの住民の方々が住んでいるそうですが、１１時頃全員の無事が確認されたそうです。ひとまず安心しました。

首相官邸では、官邸危機管理センターに官邸対策室が設置され、１０時２８分に全島避難指示が出されました。

避難については、口永良部島へは、町営の「フェリー太陽」が奇数日に就航する予定になっています。

今日は２９日で奇数日なので口永良部島へいつも通り行く予定でした。

ところが噴火を受けて就航を中止、しかしその後、全島避難指示が出たため口永良部島へ向かったそうです。

フェリー太陽は１５０人程乗れるので１回で全住民を乗せて避難する予定です。

その他、海上保安庁の巡視船や、漁船が救助に向かっています。

避難先は屋久島の予定です。

また、火山灰が屋久島の方に流れていて、屋久島で降灰があるかもしれません。

今後、いつまで噴火が続くかは現時点では分からないみたいです。

御嶽山は去年の９月に噴火して今でも続いていますから口永良部島も当分続きそうですね。

火山活動が終わる時は山体の膨張が治まってくるので、GPSなどで山体の膨張を観測すれば分かるそうですが、口永良部島は今でも膨張しているので、その面から言ってもまだ続きそうです。

早く治まって欲しいですね。