オルセー美術館展、明日から
明日から10月20日(月)まで国立新美術館でオルセー美術館展が開催されます。
オルセー美術館展は、パリの中心街にあります。
元はオルセー駅の駅舎として1900年のパリ万博にあわせて1900年5月に
完成しました。(ちなみにパリでは万博は5回開催されています。)
第2次大戦後、歴史的建設物の保存が重視され、オルセー駅は1986年に
オルセー美術館に改装され、近くにオルセー駅新駅舎が建てられました。
館の展示品は印象派と呼ばれるマネ、モネ、ルノワールらの作品を多く収蔵し、
印象派の殿堂と呼ばれています。
印象派とは?
19世紀後半に誕生した画風です。
それ以前は、肖像画など写実的に描く絵画が高く評価されていましたが、
写真の登場や、1867年のパリ万国博覧会で日本が出品した浮世絵の影響から
写実的ではなく、不要な個所は省略したり、重要な個所はデフォルメして、
見た目そのままではなく、感じた印象を絵として描く画家達が誕生しました。
それが印象派です。
国立新美術館・オルセー美術館展の見どころ
モネの初期の大作「草上の昼食」
モネ26歳の時の縦4メートル、横6メートルという大作です。
しかし、いつしか切断されてそのうち2枚がオルセー美術館に残るだけになっています。
その2枚が今回、フランス国外初出展。もちろん日本初出展です。
マネ「笛を吹く少年」
壁と床の区別がつかない平面的な背景の平面的な人物像は日本の浮世絵の影響を
受けていると言われます。
顔の部分はマネの息子がモデルという説もあります。
ミレー「晩鐘」
農民画家ミレーの「落穂拾い」と並ぶ代表作。
ゴッホが20歳の時、この「晩鐘」を見て感銘を受け、ミレーの複製画を集めて
摸写することで絵の練習をしたそうです。
その他にもセザンヌ、シスレーなどの名画が多数展示されます。
おしまいに
印象派というのは「写実がなってない下手な絵」というバカにした意味で最初は
使われていたそうです。
揶揄した意味が反対になることは時々ありますね。「ビッグバン」もそうですし、
今で言えば「オタク」もそうでしょうか?
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