芒種とは?意味は?
芒種(ぼうしゅ)とは、二十四節気の一つで、立春から数えて9番目の二十四節気です。
毎年6月6日ごろになります。
日々の話題と雑談のブログです。日々の暮らしの中で話題になってること、なりそうなことを書きたいと思います。
芒種(ぼうしゅ)とは、二十四節気の一つで、立春から数えて9番目の二十四節気です。
毎年6月6日ごろになります。
芒種の「芒」とは米や麦のことで、「種」は文字通りタネのことです。
つまり、芒種とは、米や麦などの種をまく時期であるという意味です。
現代では農業のやり方も変わったので3月~5月にまいてしまいますが。
二十四節気は昼夜の長さに由来する夏至や、春分などが多く、農業に由来するのは穀雨(4月20頃)と芒種の2つだけなんですよ。
その意味で珍しい節気と言えます。
二十四節気をさらに3分割した七十二候(しちじゅうにこう)では、芒種の初候、次候、末候は、
の時期と、とらえられています。
現代でも大体合ってそうですね。うぐいすが鳴かなくなるのはもっと早い気がしますが。
今年、2015年の芒種は、6月6日です。
ちなみに来年、2016年は、6月5日です。
ほとんどの年が6月6日か、6月5日なんですよ。
また、日にちだけでなく時期を表すこともあります。
その場合は、夏至の前日までが芒種です。
今年2015年の場合は、夏至が6月22日なので、6月6日から21日までが芒種になります。
芒種に食べる特別な食べ物というのは無いのですが、芒種は台湾では東方美人の収穫の時期なんですよ。
東方美人とは、台湾独自のウーロン茶で、紅茶に似た味がします。
19世紀頃、ウンカという害虫の被害が多かったお茶の葉を捨てるのがもったいないため製茶してみたところ、意外に美味しかったそうです。
その後、このウンカの被害を逆に利用して、あえてウンカの被害を受けたお茶を試行錯誤して作られたのが東方美人です。
世界3大紅茶の一つと言われるインドのダージリン・ティーもこのウンカの吸汁(きゅうじゅう、養分を吸い取ること)を利用したお茶なんですよ。
ちなみに三大紅茶の他の2つは、セイロンのウバ、中国のキーマンです。
芒種の頃にウンカが吸汁した茶葉が東方美人の中でも最高級品の茶葉になるのだそうです。
そのため、芒種の頃は東方美人の茶葉を摘む仕事が最も忙しくなるそうですよ。
芒種は二十四節気の中でも馴染みが無いものの一つだと思うのですが、こうして調べると色々な意味があるんですね。
芒種の頃は日本では梅雨になることが多いのですが、こうして色々調べてみると季節の移り変わりに趣のようなものが感じられます。